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顔面に共存する油田と砂丘

わたしの肌はいわゆる「混合肌」と呼ばれているものらしい。顔のTゾーン(特に小鼻のまわり)がとにかく脂だらけになりやすく、髪の生え際やフェイスラインあたりの外側は乾燥しやすいという肌質だ。そのため化粧をすると夏場はメイク途中で化粧崩れを起こしはじめたり、冬場は顔の外側が異様に粉を吹いたりするようになる。http://www.la-smalah.com/

それはまるで油田と砂丘が隣り合わせに存在しているような、我ながらなかなか面倒な顔面をしていると思っている。いつも化粧水などを購入する際お世話になっているBAさん曰く、混合肌も実は肌に水分が足りておらず、潤いを逃がさないバリアを作るため肌が脂を出しているのだそうだ。そのため乾燥肌部分の保湿はもちろん、油脂肌部分もしっかり保湿をする必要があるのだとか。

なるほどそれなら確かにより丁寧に保湿ケアをした方が良いと感じるだろう。だがしかし、保湿ケアをするにあたってわたしにはどうしても納得いかないことがひとつある。乾燥肌部分は確かに化粧水・乳液の恩恵で肌状態を良い感じに保つことがしやすい。

問題は油脂肌部分のTゾーン。全てをはじくのだ。洗顔後、基礎化粧品を塗ると初めは浸透してくれるものの、時間が経つとどちらかと言えば「肌に乗っかったまま」の感覚がするのだ。そのため、そこから化粧をする際にはまず化粧下地が崩れないようにするためティッシュオフのひと手間を挟む必要が出てくる。

忙しい朝で化粧をする時間が少ない時は地味に死活問題である。また、夜中に一通りケアを済ませて寝ると油脂と基礎化粧品の成分が混ざり合った結果なのか、翌朝Tゾーンの部分だけ異様にギトついている状態になっていることが殆どだ。正直「本当に化粧水成分、浸透してくれてるのか…?」と疑い続けている部分はある。

これまで手の届く価格の範囲内でさまざまな洗顔料や基礎化粧品を試してみたつもりではいるが、10代の頃から始まったこの混合肌との上手な付き合い方で、自分が納得できる方法に出会えたとはまだ思っていない。もちろん加齢の影響で肌質も変わり、さらにお付き合いが難しくなっているということも考えられる。

肌コンディションの複雑さが日に日に増していく中、今日もわたしは「あーでもない、こーでもない」と言いながら右手に脂取り紙、左手に保湿ミストを握りつつ肌ケアに挑んでいるのである。